特集 “認知症+併存疾患” アプローチの最前線
各併存疾患の対策と管理
が ん
小川 朝生
1
1国立がん研究センター 先端医療開発センター精神腫瘍学開発分野
キーワード:
がん
,
認知症
,
意思決定支援
Keyword:
がん
,
認知症
,
意思決定支援
pp.1307-1310
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_1307
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Summary
▪社会の高齢化に伴い,認知症とがんの両者の診断を受ける割合は今後高くなる.
▪認知症が併存することで,がん治療の意思決定,治療不耐,療養場所の問題が生じる.とくに,アドヒアランスや有害事象の管理の支援がどの程度複雑になるかが治療オプションの選択に影響する.
▪がん治療はリスクとベネフィットが拮抗することが多い.その点でも本人の意向がより重視される.本人の意向を尊重し,治療・ケアに反映させるうえで,意思決定支援の理解と実践が求められる.
© Nankodo Co., Ltd., 2022