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特集 精神科臨床における共同意思決定(SDM)
精神科病棟における意思決定支援—平成27年度「入院に係る精神障害者の意思決定及び意思の表明に関するモデル事業」を踏まえて
Decision Support in Psychiatric Units:Based on the 2015 “model business for decision-making and manifestation of intention of mentally ill persons related to hospitalization”
中島 公博
1
Kimihiro Nakajima
1
1医療法人社団五稜会病院
1Goryokai Medical Corporation, Sapporo, Japan
キーワード:
精神障害者
,
hospitalized mental patient
,
意思決定支援
,
decision making
,
意思表明支援
,
expression of the intention
,
最善の医療
,
best medical care
Keyword:
精神障害者
,
hospitalized mental patient
,
意思決定支援
,
decision making
,
意思表明支援
,
expression of the intention
,
最善の医療
,
best medical care
pp.1327-1333
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206195
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抄録 2014(平成26)年4月に施行された精神保健福祉法の法改正に向けた有識者検討会で,保護者の廃止に伴い,精神障害者が入院において自らの意思決定および意思の表明を支援するもの(以下「アドボケーター」)を選択できる仕組みを導入すべきとされた。また,改正法附則第8条では,「精神科病院に係る入院中の処遇,退院等に関する精神障害者の意思決定及び意思の表明についての支援の在り方」について検討を加えることとなった。この経緯の中で,平成27年度厚生労働科学研究補助金障害者総合福祉推進事業である「入院に係る精神障害者の意思決定及び意思の表明に関するモデル事業」が公益社団法人日本精神科病院協会(日精協)において実施された。本稿では,事業の概要と筆者が所属する精神科病棟における意思決定支援の取り組みについて報告した。精神障害者の意思決定支援については,現状では病院外部からのアドボケーターではなく病院スタッフが担当する場合が多いので,患者の意思を第一に,病状を理解した上で家族らの意向も尊重したバランスのとれた総合的な患者の最善の医療を考慮した取り組みが必要である。
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