連載 ドクターGとドクターS ~「Generalist⇄Specialist」連携のポイント~
ケース ⑨ 骨粗鬆症
齋藤 琢
1,2
1東京大学大学院医学系研究科整形外科学
2東京大学医学部附属病院骨粗鬆症センター
pp.1215-1220
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_1215
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今回のポイント
かかりつけ医の役割 Generalist
✓骨密度が低い患者,脆弱性骨折をきたした患者についてアセスメントを行い,続発性骨粗鬆症が疑われる場合は専門医にコンサルトする.
✓骨粗鬆症治療薬は比較的安全性が高く,それぞれの特性とリスクを理解していれば,原発性骨粗鬆症については専門医でなくても十分外来で治療できる.
専門医との連携 Specialist
✓骨密度測定(DXA)装置を保有していない施設では,保有施設に検査を依頼するなど,柔軟に検討する.
✓アルカリホスファターゼ,血中カルシウム,リン濃度に異常がある場合は続発性骨粗鬆症の可能性があるため,内分泌内科や骨粗鬆症の専門医に紹介する.
✓骨粗鬆症患者は高齢者が多く,骨折のほか,腎機能障害など多くの合併症を有することから,必要に応じてそれぞれの領域の専門医とも連携する.
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