特集 意外と知られていない⁉ 自科の常識・他科の非常識
第6章:肝・胆・膵
COVID-19における肝酵素上昇は重症化の指標となるか
角田 圭雄
1
,
米田 政志
1
1愛知医科大学内科学講座肝胆膵内科
キーワード:
肝酵素
,
薬物性肝障害
,
B型肝炎再活性化
,
代謝性脂肪肝疾患
Keyword:
肝酵素
,
薬物性肝障害
,
B型肝炎再活性化
,
代謝性脂肪肝疾患
pp.565-567
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_565
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
2019年12月に武漢で発生した重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(severe acute respiratory syndrome coronavirus 2:SARS-CoV-2)が世界中に急速に広がり,世界的な健康への脅威となった.新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)はSARS-CoV-2に起因する呼吸器疾患であるが,心血管系,消化管,肝臓など全身の多くのシステムに関与する.COVID-19では肝酵素の上昇を14~65%に認め,COVID-19 associated liver injury(COVALI)と重症化との関連を示唆する結果が散見されることからCOVID-19診療における肝臓専門医の果たす役割は大きい1).
© Nankodo Co., Ltd., 2021