特集 リンパ腫診療―診断の入り口から治療まで
各病理組織型のリンパ腫の治療
成人T細胞白血病・リンパ腫
石塚 賢治
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科血液・膠原病内科学分野
キーワード:
ATL
,
HTLV-1
,
CCR4
,
CD30
Keyword:
ATL
,
HTLV-1
,
CCR4
,
CD30
pp.261-264
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_261
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Summary
▪成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)はヒトT細胞白血病ウイルスⅠ型(HTLV-1)が原因となって発症する予後不良な末梢性T細胞腫瘍である.
▪アグレッシブATLで同種造血幹細胞移植(allo-HSCT)適応例に対しては強力な多剤併用化学療法後にallo-HSCTを,allo-HSCT非適応例には多剤併用化学療法(±mogamulizumab(CCR4陽性の場合)もしくはbrentuximab vedotin(CD30陽性の場合))を実施する.
▪インドレントATLに対してはアグレッシブATLに移行するまで無治療経過観察を行う.
▪再発・難治アグレッシブATLに対しては,従来実施してきた多剤併用化学療法のほかmogamulizumab,brentuximab vedotin,lenalidomideの単剤療法が導入されている.
© Nankodo Co., Ltd., 2021