特集 血液疾患をプライマリ・ケアではどこまで診て,どのように専門医と連携をとるべきか?
専門医の診断・治療後に一般内科医,プライマリ・ケア医との連携を行う場合
HTLV-1キャリアと成人T細胞白血病・リンパ腫
豊田 康祐
1
1熊本大学病院血液・膠原病・感染症内科
キーワード:
ヒトT細胞白血病ウイルス1型
,
HTLV-1
,
HTLV-1キャリア
,
成人T細胞白血病・リンパ腫
,
ATL
Keyword:
ヒトT細胞白血病ウイルス1型
,
HTLV-1
,
HTLV-1キャリア
,
成人T細胞白血病・リンパ腫
,
ATL
pp.2214-2219
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227963
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)キャリアは減少傾向にあるも,依然として日本の人口のおよそ1%を占める.
◎成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)の発症はHTLV-1キャリア全体の5%,HTLV-1関連脊髄症(HAM/TSP)は0.25%であり,多くは生涯HTLV-1関連疾患を発症しない.
◎HTLV-1キャリアに遭遇した場合,適切な患者説明を行い,不安の解消に努めることが極めて重要である.
◎ATLが疑われる場合には,血液内科医による診療が必要不可欠であるため,適切な医療機関へと迅速に紹介する.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.