連載 ドクターGとドクターS ~「Generalist⇄Specialist」連携のポイント~
ケース ① 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
皿谷 健
1
1杏林大学呼吸器内科
pp.140-145
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_140
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
今回のポイント
かかりつけ医の役割 Generalist
✓慢性閉塞性肺疾患の急性増悪(AE-COPD)の頻度や死亡率を減らせること,呼吸機能低下を防げることを強調し,症状の乏しい患者にも早期介入する.
✓重喫煙歴のある40歳以上の症例で慢性咳嗽や喉の違和感があればCOPDの可能性を疑う.
✓治療開始後は肺炎の予防,重症化リスクの軽減のために肺炎球菌ワクチン,インフルエンザワクチンの接種に留意する.
専門医との連携 Specialist
✓呼吸機能検査やFeNO検査などがクリニックで施行できない場合は,連携先の病院で診断を受けるよう勧める.
✓AE-COPD,喘息・COPDオーバーラップ(ACO)や喘息との鑑別が困難な症例,CO2ナルコーシス,併存疾患の増悪などがある場合は,専門医療機関に紹介する.
© Nankodo Co., Ltd., 2021