特集 2020年代の内科診療―26テーマの近未来予想
消化器内科
[肝疾患]
非侵襲的診断方法およびMAFLDの提唱
米田 正人
1
,
野上 麻子
1
,
小林 貴
1
,
本多 靖
1
,
斉藤 聡
1
1横浜市立大学大学院医学研究科肝胆膵消化器病学
キーワード:
NAFLD
,
MAFLD
,
非侵襲的診断方法
,
エラストグラフィ
,
スコアリングシステム
Keyword:
NAFLD
,
MAFLD
,
非侵襲的診断方法
,
エラストグラフィ
,
スコアリングシステム
pp.1159-1163
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_1159
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Summary
▪画期的な治療薬の開発によりB型肝炎,C型肝炎を代表とするウイルス性肝疾患は制御されている.
▪現在,生活習慣病に密接した肝疾患である非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者が増加し,その罹患率は成人の約25%に達する.
▪2020年,アルコール飲酒の有無は問わず,肥満,2型糖尿病,代謝異常などを病因とした脂肪肝をmetabolic dysfunction associated fatty liver disease(MAFLD)とする新しい疾患概念が提唱された.
▪肝臓病変の進行度,とくに線維化の進展程度を客観的に評価するための手法として肝生検がgold standardとされてきたが,近年,肝生検にかわる非侵襲的診断方法(NITs)の開発・臨床応用が進んでいる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021