特集 2020年代の内科診療―26テーマの近未来予想
消化器内科
[胆・膵疾患]
悪性胆道閉塞に対するEUS下胆管ドレナージの可能性
岩下 拓司
1
,
上村 真也
1
,
三田 直樹
1
,
市川 広直
1
,
清水 雅仁
1
1岐阜大学医学部附属病院第一内科
キーワード:
EUS下胆管ドレナージ(EUS-BD)
,
胆管十二指腸瘻孔形成術(CDS)
,
肝内胆管胃瘻孔形成術(HGS)
Keyword:
EUS下胆管ドレナージ(EUS-BD)
,
胆管十二指腸瘻孔形成術(CDS)
,
肝内胆管胃瘻孔形成術(HGS)
pp.1165-1169
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_1165
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Summary
▪悪性胆道閉塞に対する胆管ドレナージは,以前は外科的・経皮的に行われていた.
▪内視鏡機器および手技の発展により,胆管閉塞に対して経乳頭的にステントを留置する内視鏡的胆管ドレナージが一般的に行われるようになった.
▪ステントの開存期間をより長くするために,これまでにさまざまな工夫が報告されている.
▪新たな胆管ドレナージの方法として超音波内視鏡下胆管ドレナージが登場し,内視鏡的胆管ドレナージ施行困難例に対するサルベージ方法として,一般臨床の場で使用されるようになっている.
▪超音波内視鏡下胆管ドレナージの専用のデバイスは依然として少なく,エビデンスの蓄積も不足している.今後のこれらの問題点が解消されることにより,その適応を広げていくと考えられる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021