Japanese
English
講座 膠原病最前線 3
多発性筋炎・皮膚筋炎
Polymyositis and dermatomyositis.
針谷 正祥
1
Masayoshi Harigai
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院臨床試験管理センター/同膠原病・リウマチ内科
1Clinical Research Center, Tokyo Medical and Dental University/Department of Medicine and Rheumatology, Graduate School, Tokyo Medical and Dental University
キーワード:
膠原病
,
炎症性筋疾患
,
筋力低下
Keyword:
膠原病
,
炎症性筋疾患
,
筋力低下
pp.241-246
発行日 2005年3月10日
Published Date 2005/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100061
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疾患概念と疫学
筋組織ではさまざまな原因により炎症(すなわち筋炎,ここでは炎症性筋疾患と同義)が惹起される(表1).感染や薬物などの既知の原因以外による原因不明の炎症性筋疾患を特発性炎症性筋疾患(idiopathic inflammatory myopathy;IIM)と呼んでいる.IIMには多種類の疾患が含まれるが,そのうちの主要疾患が多発性筋炎(polymyositis;PM)と皮膚筋炎(dermatomyositis;DM)である.
病 態
PM/DMでは,罹患筋組織への炎症性細胞浸潤と筋の変性・壊死・再生像が種々の程度に認められる(図1).PMとDMの筋病変は,各々以下のような特徴を有する.
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