特集 COVID-19に正しく立ち向かうために
COVID-19の診断および治療
各検査の意義・特性
-抗体・抗原検査を中心に
白井 達也
1
1国立病院機構災害医療センター呼吸器内科
キーワード:
RT-PCR検査
,
抗体検査
,
抗原検査
Keyword:
RT-PCR検査
,
抗体検査
,
抗原検査
pp.69-71
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_69
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Summary
▪COVID-19の病原体診断において,PCR法は主流の検査ではあるが,さまざまな課題があるため,抗体検査や抗原検査が果たす役割は大きい.
▪RT-PCR検査は感度・特異度ともに高いが,検査時間が長いこと,熟練した人材が必要なこと,コストが高いことなどの短所がある.
▪抗体検査はCOVID-19の診断を目的として単独で用いることは推奨されていないが,疫学的調査で活用されている.
▪抗原検査は確定診断として用いることができ,迅速性から有用であるが,抗原定性検査では無症状者や発症10日目以降の患者で偽陰性が問題となる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021