特集 非がん疾患に対する緩和ケア
鼎 談
これからの日本の緩和ケアを聞く
-がん・非がん,組織・団体の垣根を越えて
平原 佐斗司
1
,
木澤 義之
2
,
関根 龍一
3
1東京ふれあい医療生活協同組合オレンジほっとクリニック
2神戸大学医学部附属病院緩和支持治療科
3亀田総合病院疼痛・緩和ケア科
pp.285-293
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_285
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平原 本日は「これからの日本の緩和ケア」をテーマに,本領域を牽引されるお二人の先生方にお話をお伺いすべくお集まりいただきました.Webでの開催となりますが,どうぞよろしくお願いいたします.
最初に,先生方が本領域にお進みになられた経緯についてお教えいただきたいと思います.木澤義之先生は現在,日本緩和医療学会の理事長をお務めになり,日本のがん対策に関する施策においてもいわゆるPEACEプロジェクトを中心にこれまで長く牽引してこられました.まさしく日本の緩和ケアのリーダーでいらっしゃいます.関根龍一先生は,海外で緩和ケアに関するご研鑽を積まれた後,現在は日本の医療の最前線でがん・非がん疾患の垣根なく最先端の緩和ケアを実践され,また後進の指導をしておられます.こうした本領域の中心にいらっしゃるお二人ですが,それぞれ緩和ケアとどのように出会われ,この道を進んでこられたのでしょうか.
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