特集 緩和ケア
はじめに|全入院患者に緩和ケアを
関根 龍一
1
Ryuichi SEKINE
1
1亀田総合病院 疼痛・緩和ケア科
pp.873-876
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900299
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■緩和ケアは基本的ケアの一部である
未曾有の多死高齢化社会を迎えつつあるなか,人生の終末期をどのように過ごすべきか,国民の関心がこれまでになく高まっている。“終活”といった言葉に表現されるように,国民は自らがどのような人生の終盤戦を過ごし,そのなかでどのような医療とかかわるべきか,などについても主体的に考え,活発に議論するようになった。ホスピタリストには,このような時代のニードをふまえて満足度の高い医療を提供する役割が求められているといえる。
緩和ケアの概念は近年大きく変化したが,特に以下の3点がまず重要である。
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