特集 がん治療における理学療法の可能性と課題
緩和ケアチームにおけるリハビリテーションの役割―亀田総合病院における実施状況と今後の展望
関根 龍一
1,2
,
横田 久美
2,3
,
田辺 瑶子
2,3
,
西潟 央
2,3
,
曽我 圭司
1,2
,
千葉 恵子
2,4
,
宮越 浩一
2,3
Sekine Ryuichi
1,2
1亀田総合病院緩和ケア科
2亀田総合病院緩和ケアチーム
3亀田総合病院リハビリテーション部
4亀田総合病院看護部
pp.933-940
発行日 2008年11月15日
Published Date 2008/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101289
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はじめに
2007年から施行された「がん対策基本法」の第16条により,早期からの緩和ケア介入が推奨されるようになった.「がん患者の様々な病期に必要な緩和ケア介入を行う」という概念は,頭では理解できても,実際にどうしたら実質的な援助を行えるのか,そのために今後どのような対策が必要なのか,現場では毎日の試行錯誤の中で,個々の患者への介入を行っている.緩和ケアにおけるリハビリテーション(以下,リハビリ)の応用は,まだ新しい発展途上の分野である.本稿では,筆者らが勤務する亀田総合病院の緩和ケアチームにおける,がん・緩和ケア患者へのリハビリの実施状況を紹介し,現状における問題点,今後の課題について述べる.
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