特集 非がん疾患に対する緩和ケア
疾患別の特性
multimorbidityと緩和ケア
角 允博
1
1梶原診療所
キーワード:
多疾患併存状態(multimorbidity)
,
緩和ケアアプローチ
,
ICCCモデル
,
SPICT
Keyword:
多疾患併存状態(multimorbidity)
,
緩和ケアアプローチ
,
ICCCモデル
,
SPICT
pp.255-257
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_255
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Summary
▪多疾患併存状態(multimorbidity)の患者はさまざまな問題と関連し,患者に治療負担が生じる.患者の考えや価値観から優先順位を評価し治療計画を立てることが重要である.
▪緩和ケアを「緩和ケアアプローチ」「一般的緩和ケア」「専門的緩和ケア」のレベルに分ける考え方がある.緩和ケアアプローチは従来の症状緩和に加えて,患者や家族との対話,意思決定や目標設定のプロセスも含まれ,多職種で実践できる内容である.
▪世界保健機関(WHO)の慢性症状の革新的ケアのフレームワークはヘルスケアサービスだけでなく,コミュニティや政策環境からも広くサポートを受けることを提示している.
▪supportive and palliative care indicators tool(SPICT)は,緩和ケアアプローチを行うことでメリットがある患者を同定するツールである.
© Nankodo Co., Ltd., 2021