特集 便秘・下痢―医師必見のUp-to-Date 2020
慢性便秘症の治療
非薬物治療:生活指導,プロ・プレバイオティクス
三原 弘
1
,
南條 宗八
1
,
安藤 孝将
1
,
藤浪 斗
1
,
安田 一朗
1
1富山大学附属病院消化器内科
キーワード:
非薬物治療
,
排便姿勢
,
個別化食事療法
,
プロバイオティクス
Keyword:
非薬物治療
,
排便姿勢
,
個別化食事療法
,
プロバイオティクス
pp.91-93
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_91
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Summary
▪慢性便秘症の非薬物治療の常識は変わりつつある.
▪スクワット型の排便姿勢が排便時間短縮,残便感の改善に有効である.
▪身体を冷やさず,おいしくご飯を食べ,腹部症状に対しては楽天的に考え,呼吸を整えることが大事である.
▪不溶性食物繊維不足による大腸通過正常型便秘への食物繊維推奨は有効であるが,便秘型過敏性腸症候群に消化されにくい成分(FODMAP)は有害かもしれない.
▪プロバイオティクス(ビフィズス菌,乳酸菌)には整腸作用があるが,プレバイオティクス(オリゴ糖,不溶性食物繊維など)は便秘型過敏性腸症候群には有害かもしれない.
© Nankodo Co., Ltd., 2020