多発性硬化症と視神経脊髄炎関連疾患update

Summary

・多発性硬化症の長期予後に脳萎縮が関与しており，その評価法の開発が進んでいる．

・抗ミエリンオリゴデンドロサイト糖蛋白（MOG）抗体関連疾患の臨床型は多様であり，中枢神経脱髄疾患において抗MOG抗体のルーチン測定が求められる．

・抗アクアポリン4抗体陽性の視神経脊髄炎関連疾患の新規治療薬の開発が進んでおり，経口ステロイドからの脱却が期待される．

・中枢神経の脱髄疾患の鑑別と治療法の選択には専門的知識と経験が必要である．