Japanese
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特集 外科が求める膵腫瘍の術前画像
膵内分泌腫瘍の進展度診断と術式決定―内科の現状
Preoperative Diagnosis of Pancreatic Endocrine Tumor,Offered by Internists
朝倉 徹
1
,
下瀬川 徹
1
Tohru ASAKURA
1
,
Tooru SHIMOSEGAWA
1
1東北大学大学院医学系研究科消化器病態学分野
1Department of Gastroenterology,Tohoku University School of Medicine
キーワード:
膵内分泌腫瘍
,
超音波内視鏡
,
カラードプラ超音波内視鏡
,
造影超音波
,
主膵管浸潤
Keyword:
膵内分泌腫瘍
,
超音波内視鏡
,
カラードプラ超音波内視鏡
,
造影超音波
,
主膵管浸潤
pp.695-701
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100418
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要旨 膵内分泌腫瘍は画像上の特徴をよく現すことで質的診断が可能となる.超音波内視鏡(EUS)はその組織学的な特徴をよく反映させ,数ミリメートルの微小な腫瘍も描出可能である.またカラードプラ超音波(CDUS,CDEUS)や造影超音波を組み合わせることでより効果的な質的診断を行うことができる.腫瘍の良悪性を判断する指標の1つに主膵管の浸潤像がある.そのためにはMRCPでは不十分な場合があり,膵管造影(ERP)が必須である.また内分泌腫瘍には多発例が比較的多いことも念頭に置く必要がある.機能性腫瘍の場合には微小腫瘍の見逃しを防ぐために,selective arterial calcium injection test(SACI test)やselective arterial secretin injection test(SASI test)といった負荷試験やpercutaneous transhepatic portal venous sam-pling(PTPVS)なども合わせて診断する必要がある.
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