特集 いま知っておきたい! 内科最新トピックス
第1章 呼吸器
抗線維化薬,いつ誰に使うか:適応拡大(強皮症肺)と治療効果を含めて
久世 眞之
1
,
吾妻 安良太
2
1日本赤十字社医療センター呼吸器内科
2日本医科大学武蔵小杉病院呼吸器内科
キーワード:
特発性肺線維症
,
抗線維化薬
,
progressive fibrosis
Keyword:
特発性肺線維症
,
抗線維化薬
,
progressive fibrosis
pp.380-383
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_380
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Summary
・本邦では,特発性肺線維症に対してpirfenidone・nintedanibの2種類の抗線維化薬を使用することができる.
・2種類の抗線維化薬については優劣を示す臨床試験はなく,それぞれの薬剤の副作用を勘案し症例ごとに慎重に投与することが望ましい.
・特発性肺線維症以外のPF-ILDに対する抗線維化薬の効果が期待されてきている.現時点では強皮症に伴う間質性肺炎に対してのみnintedanibの使用が保険収載されているに留まるが,今後の適応拡大が期待される(2020年7月時点で進行性線維化を伴う間質性肺疾患に対するnintedanibの適応拡大がされている).
© Nankodo Co., Ltd., 2020