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投稿 臨床経験
当院における初の麻疹患者発生後対応の報告
Report of correspondence after the measles patient outbreak in our hospital
須藤 英一
1,2
,
松本 厚子
3
E. Sudo
1,2
,
A. Matsumoto
3
1山王病院呼吸器センター内科
2国際医療福祉大学
3山王病院看護部
pp.313-318
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_313
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は じ め に 感染症のなかでも麻疹は空気感染で伝播し感染力が強く,インフルエンザの5~6倍,免疫のない人が感染するとほぼ100%近くが発病するといわれている.わが国では身近に流行している印象は低いが,2014年に流行して以来,依然として麻疹患者の発生は続いている1).
今回,当院に受診した外国人が短期間に当院で3回の診察を受け,3回目にようやく麻疹であることが判明した.当院には感染症を念頭に置いた陰圧室はなく,麻疹患者発生は初であったため,その後の当院スタッフが院内感染対策(二次感染,三次感染予防対策)に病院をあげて奔走した経過を報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020