特集 予防医療―包括的な提供を目指して
スクリーニング
乳がん
鳴本 敬一郎
1,2
1森町家庭医療クリニック
2浜松医科大学産婦人科家庭医療学講座
キーワード:
検診マンモグラフィ
,
家族性・遺伝性腫瘍
,
高濃度乳房
,
対策型検診
,
任意型検診
Keyword:
検診マンモグラフィ
,
家族性・遺伝性腫瘍
,
高濃度乳房
,
対策型検診
,
任意型検診
pp.1071-1075
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_1071
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪30歳代から乳がんの罹患率が上昇し45~49歳と60~64歳でピークを迎える.
▪乳がん検診受診率はいまだ低いままであり,一般診療のなかで乳がん検診の重要性について働きかけていくことが大切である.
▪乳がん検診の対象者を考えるうえで,がんの家族歴聴取が重要である.
▪本邦では平均リスクの女性40歳以上に対して,1~2年ごとの検診マンモグラフィが推奨されている.
▪50歳未満や75歳以上では,検診マンモグラフィの利益と害について資料を参考にしながら説明し,女性の意思決定を促すことが臨床医として必要な知識・技能である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020