特集 予防医療―包括的な提供を目指して
患者教育
禁煙指導
野口 哲
1
1医療法人幸生会北坂戸ファミリークリニック
キーワード:
疾病予防
,
禁煙支援
,
多職種
Keyword:
疾病予防
,
禁煙支援
,
多職種
pp.1077-1079
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_1077
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Summary
▪能動喫煙と非感染性疾患(NCDs)との関連性がいわれており,禁煙対策を行うことによりNCDsによる死亡を減少させることが期待できる.また,受動喫煙においても悪性腫瘍,心血管疾患,脳卒中などの25に及ぶ疾患との関連性があるといわれ,受動喫煙をゼロにする対策の実行が必要である.
▪一般外来における禁煙指導において,喫煙の準備性に合わせて禁煙の動機づけを行う必要がある.禁煙の動機づけにいたるまでの道筋において,医師だけではなく,看護師,薬剤師,臨床心理士などの多職種との関わりも重要である.禁煙治療終了後,再喫煙防止のための支援を行う取り組みをしている施設もある.一人ひとりの喫煙者に合った禁煙指導・支援を行っていくことが大切であると考える.
© Nankodo Co., Ltd., 2020