特集 内科医として知っておくべき非がん疾患の手術
周術期管理
ステロイドと手術リスク
森本 博司
1
,
井手 健太郎
1
,
大段 秀樹
1
1広島大学病院消化器・移植外科
キーワード:
周術期ステロイドカバー
,
コルチゾール
,
急性副腎不全
Keyword:
周術期ステロイドカバー
,
コルチゾール
,
急性副腎不全
pp.1141-1144
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_1141
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Summary
▪長期間にわたって副腎皮質ホルモン(ステロイド)を投与された患者では,視床下部-下垂体-副腎皮質(HPA)系が抑制されている可能性がある.
▪手術を受けると,その侵襲に応じて恒常性維持のために内因性の副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が分泌される.
▪HPA系が抑制されている場合には,周術期に維持量に加えて侵襲に応じたステロイドの追加投与が必要になる.
© Nankodo Co., Ltd., 2020