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特集 小児臨床検査2024
Ⅻ.内分泌・代謝検査
3.副腎皮質機能検査 4)尿中コルチゾール,尿中プレグナントリオール,その他の尿ステロイドプロフィル
Urinary free cortisol, urinary pregnanetriol, urine steroid profile
天野 直子
1
Naoko Amano
1
1東京都立小児総合医療センター内分泌代謝科
キーワード:
コルチゾール
,
尿ステロイドプロフィル
,
Cushing症候群
,
21水酸化酵素欠損症
,
副腎皮質
Keyword:
コルチゾール
,
尿ステロイドプロフィル
,
Cushing症候群
,
21水酸化酵素欠損症
,
副腎皮質
pp.469-471
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001985
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はじめに
副腎皮質は外側から球状層,束状層,網状層の3層からなる。球状層では鉱質コルチコイド(主にアルドステロン)が,束状層では糖質コルチコイド(主にコルチゾール)が,網状層では副腎アンドロゲン(主にDHEA)が産生・分泌される。これらのホルモンは,コレステロールを共通の前駆物質として,おのおのいくつかの酵素反応を経て合成される(図)。コルチゾールは視床下部―下垂体系で分泌調節され,視床下部から分泌されるコルチコトロピン放出因子(CRF)が下垂体から分泌される副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌調節を行い,さらにACTHが副腎皮質からのコルチゾール分泌を促進的に調節する。逆にコルチゾールはネガティブフィードバックにより,ACTH・CRF分泌を抑制的に調節する。アルドステロンはレニン―アンギオテンシン系で分泌調節を受ける。これらのホルモンの一部は,尿中に物質そのものもしくは代謝物として排泄される。
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