特集 内科医として “足” を診る―靴下をとって足病変を見逃すな!
足の症候学
足の麻痺・しびれ
足立 智英
1
1東京都済生会中央病院脳神経内科・総合診療内科
キーワード:
脳疾患
,
脊髄・脊椎障害
,
末梢神経障害
Keyword:
脳疾患
,
脊髄・脊椎障害
,
末梢神経障害
pp.2249-2253
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_2249
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Summary
▪足の麻痺・しびれを起こす疾患は多彩であり,症状の発症,経過,分布の特徴を把握することが大切である.
▪脳疾患では,半身の麻痺・しびれとして足にも症状を認めることが多い.
▪脊髄・脊椎疾患では,髄節レベルなどの障害部位により特徴がある症状の分布を認める.神経根障害では支配領域の筋力低下,デルマトームなどを考え,診察することが肝要である.
▪末梢神経疾患では,多発神経障害や単神経障害により症状の分布に特徴があり,多発神経障害は四肢末梢優位の症状を認め,単神経障害は単一の神経領域に限局している.
▪足の麻痺・しびれは神経所見だけでなく,色調や筋萎縮などの視診・触診も丁寧に行い,診察することが大切である.
© Nankodo Co., Ltd., 2019