特集 内科医として “足” を診る―靴下をとって足病変を見逃すな!
足の症候学
足の疼痛
有本 竜也
1
,
天羽 健太郎
1
1聖路加国際病院整形外科
キーワード:
足の疼痛
,
外傷性前・中足部疾患
,
外傷性後足部疾患
,
非外傷性前・中足部疾患
,
非外傷性後足部疾患
Keyword:
足の疼痛
,
外傷性前・中足部疾患
,
外傷性後足部疾患
,
非外傷性前・中足部疾患
,
非外傷性後足部疾患
pp.2245-2248
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_2245
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪足の痛みを訴える患者の診察を行う際には,まず問診から外傷・非外傷性疾患の鑑別を行う.外傷性とは「ぶつけた,ひねった」などのはっきりとした受傷起点があるものを指し,誘因なく痛むものは非外傷性と考える.
▪足は皮下組織が少ないため腫脹や変形がわかりやすく,健側との比較で形態の変化を容易に把握することができる.また,骨・筋肉・腱・靱帯の位置がわかりやすいため,触診を慎重に行うことで問題がある部位を正確に捉えることができる.
▪とくに圧痛の場所が最も重要であり,圧痛部位から鑑別診断を絞ることができる.
© Nankodo Co., Ltd., 2019