特集 内科医に求められる他科の知識―専門家が伝えるDo/Don’t
第8章 整形外科
骨粗鬆症
遠藤 直人
1
1新潟大学医歯学総合病院整形外科
pp.1961-1964
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1961
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骨粗鬆症とは
定義は「骨折リスクを増すような骨強度上の問題をすでに持っている人に起こる骨格の疾患」(2000年,NIHコンセンサス会議)である.言い換えれば,骨粗鬆症とは骨強度(=骨密度+骨質)の低下,すなわち骨脆弱性が増大し,骨折危険性が増大する疾患である.その結果,軽微な外力(健常者では骨折をきたすことがない)でも骨折をきたしてしまい(脆弱性骨折),身体機能の低下と内臓器機能の障害により,日常生活動作(activities of daily living:ADL)と生活の質(quality of life:QOL)が低下する1).
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