特集 内科医に求められる他科の知識―専門家が伝えるDo/Don’t
第8章 整形外科
ロコモティブシンドローム
-長寿時代の立つ・歩く機能低下への対処法
中村 耕三
1
1大坪会東和病院
pp.1957-1960
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1957
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ロコモティブシンドロームとは
1.定義と目的
ロコモティブシンドローム(ロコモ)とは,運動器の障害によって「立つ,歩く」という移動機能が低下した状態をいう.進行すると要介護のリスクが高くなる.「立つ,歩く」機能低下は日常生活機能低下のなかでも早期に出現することに注目し,早期発見と早期介入を目指すために考えられた概念・対策である.対象となる範囲は高齢者に限らず,運動習慣が重要な介入法である生活習慣病対策が必要な,働き盛りの世代も含まれる.
© Nankodo Co., Ltd., 2019