骨カルシウム代謝調節最前線
骨粗鬆症の新たな話題
遠藤 直人
1
1新潟大学 大学院医歯学総合研究科機能再建医学講座整形外科学分野
キーワード:
危険因子
,
骨粗鬆症
,
専門職間人間関係
,
大腿骨骨折
,
骨組織リモデリング
,
骨密度維持剤
,
骨折-骨粗鬆症性
Keyword:
Femoral Fractures
,
Interprofessional Relations
,
Osteoporosis
,
Risk Factors
,
Bone Remodeling
,
Bone Density Conservation Agents
,
Osteoporotic Fractures
pp.269-274
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2014295638
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骨折者を含めて,骨粗鬆症患者の治療を継続して行うためには急性期病院,その後リハビリテーションを担当する病院・施設,地域での医療関係者,スタッフの密接な連携が必要である.英国では「骨折リエゾンサービス(FLS)」があり,BOA(英国整形外科学会)とBGS(英国老年学会)が共同で大腿骨近位部骨折治療における六つのスタンダードを執行するシステムを構築し,骨折の低減に貢献している.日本においても高齢者脆弱性骨折,とくに大腿骨近位部骨折への対策は急務であり,整形外科医と内科医(老年領域に関心のある方)をはじめとする医師とともに関連職とで多職種連携システムを構築し,先制的に予防介入を進めることが重要である.
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