特集 緊急受診してくる呼吸器疾患―「息が苦しい」という患者が来院したとき,どのように対応できますか?
呼吸器感染症による緊急受診
誤嚥性肺炎
関 雅文
1
1東北医科薬科大学医学部感染症学
キーワード:
死亡率
,
高齢者
,
嫌気性菌
,
予防
Keyword:
死亡率
,
高齢者
,
嫌気性菌
,
予防
pp.79-83
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_79
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Summary
▪誤嚥性肺炎は,加齢に伴うさまざまな臓器機能,身体機能の低下に加え,基礎疾患の合併も多くなり,死亡率が高い.
▪高齢者が多く,発熱や喀痰などの明らかな症状が出にくい.
▪一般に,嫌気性菌もカバーする抗菌薬の選択が望ましい.
▪人工呼吸管理が必要な場合,非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)では誤嚥を増長する可能性に注意する.
▪口腔ケアやインフルエンザや肺炎球菌ワクチンなどの予防的対応を受診後に勧めるのが望ましい.
© Nankodo Co., Ltd., 2019