特集 緊急受診してくる呼吸器疾患―「息が苦しい」という患者が来院したとき,どのように対応できますか?
呼吸器感染症による緊急受診
肺結核・肺アスペルギルス症
北村 淳史
1
1聖路加国際病院呼吸器内科
キーワード:
気道出血
,
気管支鏡
,
気管支動脈塞栓術
,
EWS(endobronchial Watanabe spigot)
Keyword:
気道出血
,
気管支鏡
,
気管支動脈塞栓術
,
EWS(endobronchial Watanabe spigot)
pp.75-77
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_75
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Summary
▪肺結核や肺アスペルギルス症を背景に「息が苦しい」という主訴で救急外来を受診する場合は,喀痰による気道閉塞や胸水貯留,気胸など,さまざまな原因が考えられるが,そのほかに,気道出血が原因となる場合もめずらしくない.
▪気道出血に対しての一般的な対応は,その両者の疾患においても大きな違いはないため,本稿では気道出血の一般的な救急対応と治療方法を概説する.
▪結核を疑った場合は診察時にN95マスクを装着するなど,医療者自身の感染防護を行う必要がある.
▪診察には,緊急度の評価と胸部CTでの画像評価,気管支鏡や気管動脈塞栓術などの適応を判断する必要がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2019