特集 治りにくい肺炎に出会ったら
[Chapter 2] 感染性肺炎ではあるが治りにくい理由があった!
肺アスペルギルス症
野田 晃成
1
1平塚市民病院 呼吸器内科
キーワード:
肺アスペルギローマ
,
侵襲性肺アスペルギルス症
,
慢性進行性肺アスペルギルス症
,
COVID-19関連肺アスペルギルス症
,
治療抵抗性肺炎
Keyword:
肺アスペルギローマ
,
侵襲性肺アスペルギルス症
,
慢性進行性肺アスペルギルス症
,
COVID-19関連肺アスペルギルス症
,
治療抵抗性肺炎
pp.233-240
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika133_233
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▪一般抗菌薬では改善しない肺炎をみた際に感染症か非感染症かを鑑別した後に感染症である場合,微生物の問題で難治性となっている可能性を一度考えてみる.
▪一般抗菌薬が効かない微生物の一つがAspergillusである.
▪肺アスペルギルス症は宿主の基礎肺疾患と免疫不全の程度がその臨床像に大きく関わることを理解する.
▪肺アスペルギルス症は診断が難しく死亡率が高いが,voriconazoleを代表する抗真菌薬の投与は死亡率を下げる可能性がある.
▪新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の罹患後はとくに大きな免疫不全がなくても侵襲性肺アスペルギルス症をきたす可能性がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2024