Japanese
English
投稿 症例
腰椎術後に発症したEnterococcus faecalisによる化膿性胸鎖関節炎の1例
A case of septic sternoclavicular arthritis due to Enterococcus faecalis
藤崎 真也
1
,
矢部 正浩
1
,
山賀 紗織
1
,
尾﨑 青芽
1
,
野本 優二
1
S. Fujisaki
1
,
M. Yabe
1
,
S. Yamaga
1
,
S. Ozaki
1
,
Y. Nomoto
1
1新潟市民病院
pp.469-473
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_469
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は じ め に 化膿性胸鎖関節炎の起因菌は,Staphylococcus aureus(49%),Pseudomonas aeruginosa(10%),Brucella類(7%),Escherichira coli(5%)の順で多いとされている1).一方,院内発症の菌血症の起因菌のうちEnterococcus属は16%を占めると報告されているが2),化膿性胸鎖関節炎の起因菌としてEnterococcus属の報告は皆無である.今回われわれは,腰椎すべり症術後に軽度意識障害,左肩関節周囲の疼痛と腫脹があり,造影CTにて胸鎖関節に膿瘍を認め,血液培養よりEnterococcus faecalisを検出した症例を経験したため,文献的考察を加えて検討した.
© Nankodo Co., Ltd., 2019