特集 抗菌薬の使い方—敵はコロナだけにあらず! 今こそ基本に立ち返る
微生物サイドから考える抗菌薬の使い方
<グラム陽性球菌>
腸球菌—Enterococcus faecalis, Enterococcus faecium
大串 大輔
1
1がん研究会有明病院感染症科
キーワード:
抗菌薬
,
Enterococcus faecalis
,
Enterococcus faecium
,
バンコマイシン耐性腸球菌
,
VRE
,
アミノグリコシド高度耐性
,
HLR
,
用量依存的感性
,
SDD
Keyword:
抗菌薬
,
Enterococcus faecalis
,
Enterococcus faecium
,
バンコマイシン耐性腸球菌
,
VRE
,
アミノグリコシド高度耐性
,
HLR
,
用量依存的感性
,
SDD
pp.1068-1071
発行日 2022年6月10日
Published Date 2022/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228306
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Point
◎腸球菌は多くの場合,院内環境において,尿路感染症,胆道感染症,術後感染症,カテーテル関連血流感染症,感染性心内膜炎などのさまざまな感染症の起因菌となる.
◎腸球菌はセファロスポリン,カルバペネム(イミペネムを除く)に自然耐性を示す.
◎ペニシリン感受性の場合はペニシリンGやアンピシリンが,そうでない場合はグリコペプチド系抗菌薬が第一選択となり,重症例ではアミノグリコシドやセフトリアキソンとの併用療法を検討する.
◎近年,欧米や近隣諸国でバンコマイシン耐性腸球菌が拡散し問題となっている.
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