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尿道カテーテルの尿管迷入による腎盂腎炎
瀬角 裕一
1
,
木村 かれん
1
1庄内余目病院内科
pp.320-320
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_320
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症 例 69歳,女性.
脊髄損傷により寝たきりの症例であり,発熱を主訴に受診した.CT検査より右尿管膀胱移行部に尿道カテーテル先端の迷入が疑われた(図1).カテーテル抜去後のCT検査では,カテーテル先端部と一致して尿管が拡張していた(図2).尿沈渣の結果は膿尿であり,尿培養でEscherichia coliが検出された.以上から,カテーテルの尿管迷入による腎盂腎炎と診断した.抗生物質治療により全身状態は改善した.1週間後の造影CT検査では,右尿管の拡張は消失し通過障害をきたすほかの原因は認められなかった.
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