特集 易感染患者のマネジメント―“免疫不全” で思考停止にならない
基礎疾患と感染症
肝硬変患者における免疫不全の特徴と,その感染症のマネジメント
生方 綾史
1
,
松尾 裕央
2
1兵庫県立尼崎総合医療センターER総合診療科
2兵庫県立尼崎総合医療センター感染症内科
キーワード:
肝硬変
,
bacterial translocation
,
特発性細菌性腹膜炎
,
Vibrio vulnificus
Keyword:
肝硬変
,
bacterial translocation
,
特発性細菌性腹膜炎
,
Vibrio vulnificus
pp.203-207
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_203
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Summary
▪肝硬変患者の免疫不全は複合的な因子で成り立っている.結果として,細菌感染症の罹患リスクや死亡率は高くなる.
▪さまざまな臓器に感染症を起こしうるが,特発性細菌性腹膜炎は肝硬変患者に特徴的な感染症であり,その診断には腹水検査が重要である.
▪肝硬変患者がショック症状や皮疹などを呈した場合はVibrio vulnificusの曝露を想起するべきである.
© Nankodo Co., Ltd., 2019