特集 もっとうまくいく! 病診連携の「伝え方」―わかりやすく伝えるための診療情報提供書作成のコツ
第Ⅲ章 医療連携Q&A
B.診療上のギモン
4.頭痛の患者さんをMRI専門施設で検査したら「脳梗塞疑い」といわれました.25歳なのに……
野原 千洋子
1
1東京都保健医療公社荏原病院神経内科
pp.683-683
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_683
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老若男女問わず多くの人が,頭痛を頭蓋内病巣と関連づけ心配して受診する.頭痛は大きく一次性頭痛と二次性頭痛に分けられる.一次性頭痛は片頭痛や緊張型頭痛,群発性頭痛といった機能性頭痛で一般に頭部MRIでは異常所見を認めない.一方,二次性頭痛は症候性頭痛ともいい,器質的疾患に伴って起こる頭痛であり,頭頸部外傷・頭頸部血管障害・非血管性頭蓋内疾患などでは頭部MRIにて原因病巣を認める.頭痛患者さんの多くは一次性頭痛であるが,そのなかに混じって,見逃してはいけない器質的疾患を有する二次性頭痛患者が来院する.
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