特集 もっとうまくいく! 病診連携の「伝え方」―わかりやすく伝えるための診療情報提供書作成のコツ
第Ⅱ章 <診療科別>コンサルトのポイント
E.脳神経内科へコンサルト
2.Parkinson病
濱田 雅
1
1東京大学医学部附属病院神経内科
pp.567-569
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_567
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Parkinson病は振戦,筋強剛,無動を主徴とし,黒質線条体ドパミン神経細胞が障害される神経変性疾患である.近年の高齢化に伴い本邦でも患者数は増大しており,クリニックを受診するケースも今後さらに増加すると考えられる.Parkinson病では,上述の運動症状(安静時振戦,筋強剛,無動)が主症状ではあり,これらの症状,具体的には手(足)のふるえ,動かしにくさ,歩行障害,あるいは何ともいえない違和感などを主訴に受診することがある.Parkinson病ではこれら運動症状の発症前に高率に便秘,気分障害(不安,抑うつ),レム睡眠行動異常を呈するため,歩行障害や手のふるえを主訴に患者さんが来院した場合,これらの前駆症状があるかを問診することが重要である.
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