特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第7章 神経・筋
Parkinson病
長谷川 隆文
1
1東北大学大学院医学系研究科神経・感覚器病態学講座神経内科学分野
pp.830-835
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_830
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診断基準
Parkinson病(Parkinson’s disease:PD)は65歳以上の1%が罹患するAlzheimer病に次いで頻度の高い神経変性疾患である.PDに特徴的な病理学的所見は,中脳黒質におけるドパミン神経細胞脱落と残存神経細胞内におけるLewy小体(Lewy body:LB)の出現とされる.一方,LB病理は中枢神経系のみならず末梢自律神経系にも広く出現することが近年明らかとなり,PDは全身病と解釈されるようになってきている.
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