特集 —デキる内科医の—神経内科コンサルト
外来からのコンサルト
Parkinson病,Parkinson症候群
髙橋 牧郎
1
1大阪赤十字病院神経内科
pp.309-313
発行日 2018年2月10日
Published Date 2018/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225348
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Point
◎Parkinson病とParkinson症候群の病態の違いを理解する.Parkinson病は黒質ドパミン神経細胞の脱落により脳内でのドパミンの枯渇が生じることで運動症状が発症するが,Parkinson症候群は脳血管障害や薬剤の副作用,他の変性疾患などでも生じることに注意する.
◎Parkison病とParkison症候群の臨床症状の違いを把握する.Parkinson病や大脳皮質基底核萎縮症では左右差があることが多いが,薬剤性Parkinson症候群や進行性核上性麻痺では左右差はあまり顕著でない.安静時振戦やre-emergent tremorはParkinson病でよくみられる所見である.
◎Parkinson病とParkinson症候群の検査所見,鑑別点を把握する.Parkinson病ではMRIなどの画像異常はないが,MIBG心筋シンチグラフィやドパミントランスポーターシンチグラフィにて取り込み低下がみられる.
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