特集 抗菌薬選択の実際―AMR(薬剤耐性)対策は日々の診療から
感染臓器・器官と起因菌を整理し,抗菌薬治療を考える
《市中感染症》
皮膚軟部組織・骨感染症
-避けがちな腫れものの,エビデンス総なめ!
的野 多加志
1
Takashi MATONO
1
1飯塚病院総合診療科
キーワード:
黄色ブドウ球菌
,
β溶血性連鎖球菌
,
抗菌薬開始前の培養提出
,
第一世代セフェム系抗菌薬
,
外科的デブリードメント・ドレナージ
Keyword:
黄色ブドウ球菌
,
β溶血性連鎖球菌
,
抗菌薬開始前の培養提出
,
第一世代セフェム系抗菌薬
,
外科的デブリードメント・ドレナージ
pp.51-55
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_51
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Summary
▪皮膚軟部組織・骨感染症の起因菌は,主に黄色ブドウ球菌およびβ溶血性連鎖球菌である.
▪一般的に治療の第一選択は,点滴静注薬,内服薬ともに第一世代セフェム系抗菌薬である.
▪重症患者や長期治療が見込まれる患者では,抗菌薬開始前に適切な培養を採取することが重要である.
▪膿瘍や壊死組織の外科的デブリードメントやドレナージを行うことも重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018