最新版 糖尿病虎の巻-新時代の糖尿病診療を実践する
個でみる糖尿病 これからのインスリン療法
西村 明洋
1
,
森 保道
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院 内分泌代謝科
キーワード:
Insulin
,
血糖
,
血糖降下剤
,
多剤併用療法
,
糖尿病
,
投薬計画
,
臨床プロトコール
,
Glucagon-Like Peptide 1 Receptor Agonist
,
強化インスリン療法
,
タイミング
Keyword:
Blood Glucose
,
Clinical Protocols
,
Diabetes Mellitus
,
Drug Administration Schedule
,
Drug Therapy, Combination
,
Insulin
,
Hypoglycemic Agents
pp.634-639
発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011353496
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・実臨床ではインスリン導入のタイミングが遅れがちである。しかし近年、より早期から良好な血糖管理を維持することで合併症の発症を抑制しうることが明らかとなり、症例によってはより早期のインスリン導入を検討する必要がある。・4-T studyなどの臨床試験により各インスリンレジメンの特徴が明らかとなった。これらを踏まえたうえで症例ごとに最適なインスリンレジメンを選択し、必要に応じて強化療法へとステップアップすることが重要である。・GLP-1アナログとインスリンのどちらを導入するのがよいかは症例ごとに判断する必要がある。少量であってもインスリンを導入しなければならない症例も多数存在する一方、GLP-1アナログ導入のほうが適している症例の臨床プロファイルなども解明されつつあり、今後の研究結果が待たれている。
©Nankodo Co., Ltd., 2011