特集 エビデンスを2型糖尿病臨床にどう生かせばいい?―Evidence Based MedicineをReal Worldへ
糖尿病合併症予防
腎症
馬場園 哲也
1
Tetsuya BABAZONO
1
1東京女子医科大学糖尿病センター内科
キーワード:
腎症
,
SGLT2阻害薬
,
GLP-1受容体作動薬
,
集約的治療
Keyword:
腎症
,
SGLT2阻害薬
,
GLP-1受容体作動薬
,
集約的治療
pp.97-101
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_97
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪糖尿病性腎症の発症に対して高血糖が最も重要な危険因子であることから,厳格な血糖コントロールが腎症の発症予防に有効であることのエビデンスレベルは高い.
▪糖尿病治療薬のなかで,SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬が腎症の発症・進展を抑制する効果が期待される.
▪高血圧は腎症の発症よりも進展を促進する因子と考えられる.
▪スタチンが腎症の進展を抑制するエビデンスはない.
© Nankodo Co., Ltd., 2018