特集 高齢者医療ハンドブック―高齢者医療におけるダイバーシティへの対応
第Ⅴ章 認知症
5.認知症における診断法の進歩
岩田 淳
1
Atsushi IWATA
1
1東京大学医学部附属病院神経内科
pp.749-752
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_749
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Summary
▪認知症,とくに変性疾患による認知症の診断は主に診察や認知機能検査,そして脳の形態画像に基づいて診断されることが多かった.
▪しかし,それらの方法では感度,特異度が低いという問題があった.
▪これは,変性性認知症性疾患には明らかな病理学的異常があるにもかかわらず,それらと一対一で対応する検査が存在しなかったためである.
▪近年,老人斑と神経原線維変化の蓄積という病理学的異常とそれぞれ対応する画像,そして脳脊髄液の検査が実用化されつつある.
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