特集 高齢者医療ハンドブック―高齢者医療におけるダイバーシティへの対応
第Ⅴ章 認知症
4.Lewy小体型認知症の病態と治療
坂下 泰浩
1
,
小松 潤史
1
,
山田 正仁
1
Yasuhiro SAKASHITA
1
,
Junji KOMATSU
1
,
Masahito YAMADA
1
1金沢大学大学院医学系研究科脳老化・神経病態学(神経内科学)
pp.741-746
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_741
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Summary
▪Lewy小体型認知症(DLB)は,進行性認知症を呈し,認知機能の変動や幻視,REM睡眠行動異常症(RBD),パーキンソニズムの合併を特徴とする神経変性疾患である.
▪DLBは認知症の原因疾患としてAlzheimer病に次いで多いとされる.
▪2017年に臨床診断基準が改訂され,RBDが中核的特徴に,MIBG心筋シンチグラフィが指標的特徴にアップグレードされた.
▪治療は,各症状に対してコリンエステラーゼ阻害薬や抗Parkinson病薬などを用いる.
▪抗精神病薬などの薬剤への重度の過敏性に注意が必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018