特集 高齢者医療ハンドブック―高齢者医療におけるダイバーシティへの対応
第Ⅴ章 認知症
3.Alzheimer型認知症の病態と治療
中村 祐
1
Yu NAKAMURA
1
1香川大学医学部精神神経医学講座
pp.733-740
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_733
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Summary
▪抗認知症薬(AD中核症状治療薬)として市販されている薬剤は,コリンエステラーゼ阻害薬であるdonepezil,galantamine,rivastigmine,NMDA受容体拮抗薬であるmemantineである.
▪患者の状態により抗認知症薬の変更することを考慮する必要がある.
▪コリンエステラーゼ阻害薬同士の併用は現在のところ認められていないが,コリンエステラーゼ阻害薬とmemantineの併用は可能であり,適宜併用することが進行抑制上,重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018