今月の主題 糖尿病治療薬2012―皆が知りたい新しい治療A to Z
変化する抗糖尿病薬内服治療
チアゾリジン系薬(TZD)の確かな手応え
岩部 真人
1
,
山内 敏正
1
,
門脇 孝
1
1東京大学医学部附属病院糖尿病・代謝内科
pp.809-812
発行日 2012年5月10日
Published Date 2012/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105939
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ポイント
★インスリン抵抗性改善薬であるチアゾリジン誘導体は,PPARγの活性化を介してその作用を発現する.
★チアゾリジン誘導体は脂肪細胞に作用して,アディポネクチンの発現を増加させ,悪玉アディポカインの発現を低下させる.
★アディポネクチン/AdipoRシグナルを増強させることは,個体の代謝環境を補正するのみならず,直接的に動脈硬化を抑制することが期待されている.
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