特集 内科医が診る関節痛・腰痛―リウマチ学の原点に戻る
筋骨格疾患へのアプローチ
痛風
喜瀬 高庸
1
,
横川 直人
1
,
益田 郁子
1,2
Takayasu KISE
1
,
Naoto YOKOGAWA
1
,
Ikuko MASUDA
1,2
1東京都立多摩総合医療センターリウマチ膠原病科
2十条武田リハビリテーション病院リウマチ科
キーワード:
高尿酸血症
,
痛風
,
偏光顕微鏡
Keyword:
高尿酸血症
,
痛風
,
偏光顕微鏡
pp.457-464
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_457
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪高尿酸血症は尿酸値6.8mg/dL以上,痛風とは尿酸塩結晶の沈着による関節炎(尿酸塩結晶誘発性関節炎)である.
▪痛風の診断は関節液の鏡検による尿酸塩結晶の同定が原則である.偏光顕微鏡が望ましいが通常の顕微鏡による鏡検でも特徴的な針状結晶は容易に確認することができる.
▪痛風発作の急性期はNSAIDsを定時で使用するが,腎障害他禁忌があるときはステロイドを用いる.
▪発作予防では生活習慣の指導と尿酸降下薬により尿酸値を少なくとも6mg/dL未満に維持することが大切である.またcolchicine少量投与による予防は有用である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018