特集 小児の炎症性腸疾患
炎症性腸疾患の治療 5-アミノサリチル酸製剤
萩原 真一郎
1
1大阪府立病院機構大阪母子医療センター 消化器・内分泌科
キーワード:
Crohn病
,
Sulfasalazine
,
消化器徴候と症状
,
大腸炎-潰瘍性
,
診療ガイドライン
,
Mesalazine
Keyword:
Signs and Symptoms, Digestive
,
Sulfasalazine
,
Colitis, Ulcerative
,
Crohn Disease
,
Mesalamine
,
Practice Guidelines as Topic
pp.1235-1238
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020401119
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<Key Points>(1)5-ASAは、潰瘍性大腸炎(UC)の寛解導入、寛解維持において、first-line therapyである。(2)UCの寛解導入時、5-ASAは最大量を投薬することを考慮する。(3)5-ASAの小児適応はペンタサのみであるが、実臨床では年齢、罹患範囲、重症度、アドヒアランスを考慮し、製剤を選択する。(4)5-ASA不耐症(アレルギー)の症状は原疾患の増悪と似ているため、内服開始後の症状増悪や、症状と内視鏡所見に乖離がある場合には不耐症の可能性を考える。
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