特集 消化管治療薬 外来での使いどころ
領域別消化管治療薬の使い方
《上部消化管領域》
消化管運動賦活薬:急性症状に対して
牟田 和正
1
,
伊原 栄吉
1
,
岩佐 勉
1
,
荻野 治栄
1
,
小川 佳宏
1
Kazumasa MUTA
1
,
Eikichi IHARA
1
,
Tsutomu IWASA
1
,
Haruei OGINO
1
,
Yoshihiro OGAWA
1
1九州大学大学院医学研究院病態制御内科学
キーワード:
末梢性嘔吐
,
消化管運動賦活薬
Keyword:
末梢性嘔吐
,
消化管運動賦活薬
pp.245-248
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_245
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Summary
▪消化管に由来する嘔気・嘔吐の急性症状に対して用いられる消化管運動賦活薬は,メトクロプラミド,ドンペリドン,イトプリドおよびモサプリドである.
▪これらは,神経筋接合部のアセチルコリン濃度を増加させ,消化管運動を改善する.
▪嘔気症状は,非びらん性胃食道逆流症(NERD)の症状を捉えていることもあるため,消化管運動賦活薬にて効果が乏しい嘔気症状を訴えている患者に対しては,酸分泌抑制薬の併用も推奨される.
© Nankodo Co., Ltd., 2018